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XIII機関(じゅうさんきかん、Organization XIII)は、スクウェア・エニックスのコンピュータゲーム『キングダム ハーツ シリーズ』に登場する組織である。キャラクターデザインはシリーズのディレクター・野村哲也による。

なお、この項目ではノーバディNobody)についても併せて記述する。

登場作品 編集

以下は作品名をカッコ内の略称で記す。

概要 編集

ノーバディ 編集

闇に心を奪われてハートレスになった人間が強い心や思いを持っていると、稀に生まれ落ちることがある生物。心が失われる際に本来ならば肉体と魂は消滅するはずなのだが、その残された肉体と魂がまた異なる世界で生まれ落ち、意思を持ったかの様に行動するが、感情がない。そのため、XIII機関の者達は自分らには心が無いと言っている。全体的に白や銀っぽく、外見は人に近い形を模っているものが多い。またハートレスは丸みを帯びた形を持っているのに対し、ノーバディは鋭利な形を模っている。他には関節や重力を一切無視した不気味な動きを取ることが可能。光でも闇でもない狭間に位置する不完全な存在で、ある程度悪さをしても程なく闇に溶けてしまう。数はハートレスの様に大量には存在しないが、その分一個体による戦闘力はハートレスより高い。また本能的に行動するハートレスとは違いノーバディはある程度の知性を持ち、XIII機関の手により統率的な行動を取っている。

「存在しない者」「誰でもない者」「抜け殻」など様々な呼称がある。また「エンブレム」ハートレスのようにシンボルマーク(逆さまにしたハートと十字架を組み合わせたような形)を持っており、これはハートが欠けていることを表している。このシンボルマークは、ゼムナスが自身の人間時代の記憶から考案したもので、ゼムナスの本体のひとりであるテラが身に着けていたエラクゥス一門の紋章がモデルになっている。存在しない者という呼称からか「死」という概念はなく、その最期には「消滅」という語句が用いられる。

本来ならノーバディは人間だった頃の記憶を持ち、その出自故に元となる本体とそのノーバディが同時に存在することは有りえないが、ロクサスとナミネは特殊な出自のため人間だった頃の記憶を持たず、本体であるソラとカイリが存在している中で同時に存在していた。彼らにとって本体との接触は、本体の中に戻る事を意味している。

XIII機関 編集

人がハートレスになる時、特に強い心を持った者は、人であった頃の面影を残したままノーバディとなることがある。XIII機関はそのような13人のメンバーで構成されている組織で、下級ノーバディを支配・統率しながら、目的を達成するために数々の世界で暗躍している。特徴としては皆同じ黒いコートを着ていて、それぞれが専用の武器・司る属性・専属の配下ノーバディを持ち、人間だった時の名前に異端の証である「X」を足してアナグラムにしたものを新たな名前としている。黒いコートは“闇の回廊”を使う際に、闇の侵食から逃れるための防御服である。普段はコートに付いているフードを被り、顔を隠していることが多い。これらは指導者であるゼムナスの人間時代(マスター・ゼアノートとテラ)の記憶に由来しており、黒いコートは元々マスター・ゼアノートが使用していたもので、機関員に「X」を入れた名前を名乗らせるのはマスター・ゼアノートの「χブレード」への拘りに起因している。機関が使うノーバディのシンボルマークは、マスター・エラクゥスの弟子だったテラたちが身に着けていたシンボルを逆にしたものである。

感情があるような振る舞いを見せるが、実際は心を持たないため、人間だった頃の記憶に基づき感情があるフリをしている不完全な存在であるとされる。『Another Report』によると、「ノーバディは心を持たず、記憶によって人格や感情を形成する」とも言及されている。それを脱するために「存在しなかった世界」にそびえる巨大な城を本拠地とし、キングダムハーツを作り出して心を手に入れ、完全な存在になるための様々な実験や研究を行っている。通常、ハートレスはキーブレードで倒すことで心が放出され、放出された心はやがて元の人間の姿へと戻るのだが、彼らが完成を目指す「人の心のキングダムハーツ」とは、その放出された心を大量に集合させることで完成するものである。そのためハートレスを倒しても心が元の場所へ帰れなくなってしまうことと、同時に不特定多数の心を捕らえ我がものとすることで、世界に大きな悪影響を及ぼしている。

「感情」に支配されるのを拒みノーバディになったが、心を失ったことが大きな損失であったと後に気づいたという記述が『Days』で明かされており、キングダムハーツを手に入れようと奔走している。『KH』の本編開始から何年か前に、ゼアノートを始めとした賢者アンセムの6人の弟子たちのノーバディによって結成され、その数を13人にまで増やし活動してきた。ナンバーは加入した順番に振り分けられるので、若いナンバーほど古参ということになる。最初期のメンバーは前述の通り6人のノーバディで、そこから順次メンバーが追加されていった。また、ナンバー14のシオンはあくまでもヴィクセンによって作られた「人形」という位置づけであり、正規メンバーではない。ナンバーと実力は必ずしも一致している訳ではなく、ナンバーが若いからといって機関内での立場が高いとは限らないという。ディレクターの野村によれば戦闘力ではゼムナスが最も強く、それに続くのがザルディンとレクセウス、そしてロクサスであるという。

ノーバディは年を取らないため、機関員の年齢はノーバディになった時点での外見年齢のままになる。本編及び公式設定等で明らかになっているのは、ロクサス(とナミネ)は14歳で機関の中では最年少、ゼムナスは30歳前後である。小説版では、アクセルとサイクスはロクサスとは10歳近く離れているらしく、ロクサスが加入するまではゼクシオンが最年少だった。

なお作品中ではメンバーが勢揃いしたことがほとんどなく、また全員揃っていたのもシオン加入からヴィクセン消滅までのたった3週間だけと非常に短かった。「XIII機関」という名はナンバー13のロクサスが入って13人になった時点でそう呼ばれているだけで、それまでは単に「機関」と称していた。またメンバーが「XIII機関」という名を口にすることは少なく、基本は「機関」と呼称している。

シリーズでの活躍 編集

組織の登場は『COM』『KH2』『Days』となり、シリーズで最も過去の物語である『BbS』にはかつて人間だった頃の機関メンバーが数名登場した。『KHFM』でのゼムナス(発売当初は謎の男として)の登場を皮切りに表向きの行動を開始し、ソラリクの前に立ち塞がるが、『COM』で5人が消滅、『KH2』では残った8人のうち7人が消滅、残る1人は元の存在へ還元し、組織としては壊滅したといえる。

ナンバー13のロクサスが主人公となった『Days』ではXIII機関という組織そのものが大きくフィーチャーされ、ロクサスが機関の一員としてハートレスを倒し、キングダムハーツを完成させるための心を集めていく機関の日常が描かれた。ハートレスの討伐やワールドの調査といったミッションをサイクスから受領し、単独もしくはメンバーと組んで遂行するのが多くの機関メンバーの仕事なのだが、他のワールドへ赴く際には怪しまれないよう行動することを念頭に置く秘密主義に近いものがあったようである。しかし怪しまれなければそれでいいと、敢えてその世界の住民と接する者もいた。その中で、機関メンバーそれぞれが与えられた任務をこなしつつ、その内部には様々な思惑が絡み合っている様子が伺えた。ゲーム最序盤では、叱咤激励を交えつつロクサスの面倒を見ており、一部を除き機関メンバーは面倒見がいいということも明らかにされた。なお『Days』ではマルチプレイが可能なミッションモードにおいて、ゼムナスからシオンまでの機関メンバー全員を操作することができる。

『KH2FM』では、ダンジョン「追憶の洞」の奥地にある「集積の庭園」において、シオンを除き、今まで打ち破ったメンバーを含む全てのメンバーと戦えるようになった。彼らはデータ上の存在であるためかなり強化されており、「リミットカット版」などと通称される。ディレクターの野村曰く、この強さがXIII機関本来の強さらしい。その強さは『KH2』では最強のボスであったセフィロスを超えるほどである。『KH2FM』ではこの他にも、『COM』で倒されたメンバーの武器にその存在の影が焼き付いた「アブセント・シルエット」が登場し、上記の前哨戦としてバトルを挑むことが出来る。

メンバー 編集

XIII機関を構成するメンバー、およびそのノーバディ化する前の人物を以下に記す。なお、「声」は日本語音声 / 英語音声の順とし、「登場作品」において『Re:COM』『KH2FM』『Re:coded』『BbSFM』はその作品のみの登場でない限り省略する。

No.I ゼムナス 編集

英字表記Xemnas 称号:狭間の指導者 元の姿:ゼアノート(ゼムナスという名前はAnsem + Xのアナグラム)
属性:無 武器:エアリアルブレード リミットブレイク:オールヴァニティ 配下ノーバディ:ソーサラー 
登場作品:KHFM、KH2、Days
ボス戦BGM:Disappeared [KHFM、KH2:1戦目]、A Fight to the Death [KH2:2戦目]、Darkness of the Unknown [KH2:3〜5戦目]
:若本規夫 / ポール・セント・ピーター

賢者アンセムの弟子・ゼアノートのノーバディであり、XIII機関のリーダーを務める。元来ゼアノートは優秀な人物だったが、アンセムの行った「人の心の闇を増幅させる実験」の被験者となったことにより、闇に惹かれる様になっていく。その後、ゼアノートは同じく弟子であった5人と共にアンセムを無の世界へ追放し、師であるアンセムの名前を自ら名乗る様になり、やがて闇を求めて身体を捨ててハートレスとなった。その時に残された身体がノーバディとなったのがゼムナス(ゼムナスという名はAnsem(アンセム) + Xのアナグラム)で、同じくノーバディとなった弟子5人と機関を結成。XIII機関の中では圧倒的な能力と絶対的な権力を誇り、彼に逆らった者は機関のメンバーであろうと容赦なく下級ノーバディにされてしまうため、彼を恐れるメンバーも少なくない。

ソラを利用し、ソラの持つキーブレードの力によってハートレスを倒した際に解放されるハート(人の心)を集め、キングダムハーツを完成させて完全な存在になるのを目的とする。その為に機関ではロクサスを利用したり、「レプリカ計画」でキーブレード使いの確保などを行なっていたが、ゼムナス自身は計画に狂いが生じても終始慌てる様子はなく、最終的にキングダムハーツが完成すればその手段は問わなかったらしい。またその他にも、ホロウバスティオンの地下深くにある「眠りの部屋」にある鎧に会いに行ったり、それと対を成す忘却の城のどこかにあるはずの「目覚めの部屋」を探していたりと、機関全体の目的からは外れた誰も知らない思惑を内に秘めている。また自身の片割れである「闇の探究者アンセム」とは協力関係にある訳ではないらしい。

彼のノーバディ化する前の姿はアンセムと名乗ったゼアノートだが、そのゼアノートも元を辿ればテラがマスター・ゼアノートに憑依された姿である。そのため、厳密に言えばゼムナスは「テラとマスター・ゼアノートのノーバディ」とも言える存在であり、二人の記憶が混合している節がある。ゼアノートのハートレスがマスター・ゼアノートの影響を強く受けているのに対し、ノーバディであるゼムナスはアクアの鎧を「友」と呼び、ヴェントゥスが眠る「目覚めの部屋」を探し求めているなど、言動にはテラだった頃の面影が垣間見える。ソラの記憶改竄の影響を受けて昏睡状態に陥ったロクサスを、かつて同じように眠りについていたヴェントゥスと重ねて見ていた節があり、シオンの姿は時折ヴェントゥスに見えていた様子。

ソラがハートレスとなった時に生まれ落ちたノーバディ・ロクサスを機関のメンバーに加え、その後ソラの力量を計るために単身ホロウバスティオンを訪れ、ソラたちと剣を交えた。ソラが1年間の眠りから目覚めた後、機関メンバー5人を引き連れてホロウバスティオンに顔見せに現れている。またホロウバスティオンに大量のハートレスとノーバディが襲来した際に再び現れており、ハートレスがソラたちによって倒されているのを見届けて姿を消した。その後、存在しなかった世界でキングダムハーツが完成間近となり、用済みとなったソラを始末しようと機関のメンバーを次々と仕向ける。ソラと機関の戦闘の隙に賢者アンセムの手によりキングダムハーツを分解されてしまい、不完全なキングダムハーツと一体化して幾度も戦いを挑んでくるも、最後はソラとリクのコンビネーションの前に敗れて消滅した。

『Days』でのストーリーモードではイベントを除いては登場しないため、他の機関員のように会話はできない。ストーリークリア後に閲覧できるシークレットレポートによると、マールーシャらの反逆の兆しには気づいており、サイクスを通してアクセルに反逆者を始末するよう指令を出していた。同時にサイクスやアクセルの暗躍にも気づいていたようだが、そこまで関心はなかった模様。また、キングダムハーツは彼にとって大いなる目的のための手段の一つでしかないことも記されており、他のメンバーと違いキングダムハーツを手に入れ完全な存在になることは、真の目的の通過点に過ぎなかったらしい。

変幻自在の体術や、様々な軌道を描くレーザー、果ては分身等あらゆる方法を巧みに操り、その攻撃は多岐にして多彩。竜型の巨大ノーバディに乗った鎧の状態(ロクサスを除く『KH2』に登場した機関メンバーの武器を使える)や、最終決戦時の白地に黒いイバラ模様のコート姿でも登場している。『KHFM』では「闇へのいざない」という技を使っていたが、『KH2』では「無へのいざない」に変わっている。『KHFM』での覚醒技は、自身の体からレーザーを放ちながら移動を開始する「レーザーシャワー」。『KH2』の覚醒技は、ドーム状に配置された無数の光弾を相手めがけて一斉に降り注がせる「全方位ショット」。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「マーシリス」、最強武器および本編で装備しているのは「フォービドゥン」。また、条件を満たすと武器が団扇になる。

なお『BbSFM』には、鎧のゼムナスと同じ姿をし、マスター・ゼアノートのキーブレードを持った「ノーハート」というボスが出現する。

No.II シグバール 編集

英字表記Xigbar 称号:魔弾の射手(Freeshooter) 元の姿:ブライグ(Braig
属性:空間 武器ガンアロー リミットブレイク:クリティカルスナイプ 配下ノーバディ:スナイパー
登場作品:KH2、Days、BbS
ボス戦BGM:The 13th Dilemma [KH2]、Rowdy Rumble [Days]、Black Powder [BbS:テラ編]、Another Side [BbS:アクア編]
:大塚芳忠 / ジェームズ・パトリック・スチュアート

右眼に着けられた眼帯、左頬についた大きな傷が特徴的な風貌を持つ強面の中年男性だが、その性格はいたって軽く挑発的。人の話を盗み聞く、与えられた仕事を他人に任せる、語尾によく「〜ってハナシ」とつけるなど、掴み所のない性格をしている。機関のナンバー2というだけあってか地位は高いようで、戦闘能力も機関の中では上位を争う。機関では主に新たなメンバーの探索の任務に就いており、マールーシャをスカウトしたのも彼(小説版ではラクシーヌもスカウトしている)。かなりの情報通で、機関のことも独自の視点を持って見ており、ゼムナスがキングダムハーツの完成以外に目指しているものがあることや、ゼムナスが求める「目覚めの部屋」とそこにいる「もうひとりの友」の存在についても察していたようで、ゼクシオンに対してはゼムナスの真の目的を知っているかのように語りかけていた。

ノーバディ化する前の賢者アンセムの弟子時代は、顔に傷がなく目の色は黒で、飄々とした風貌をしていた。当時からガンアローを扱い、瞬間移動や空中で逆さまに立つ能力を持っていた。マスター・ゼアノートと何らかの取り引きを行い、マスター・ゼアノートと一芝居打ってテラの闇を引き出そうとするが、テラが解き放った闇の力が顔面をかすめ、右眼と左頬に大怪我を負う。キーブレード墓場で行われた決戦にも参加しており、アクアと氷漬けになったヴェントゥスの前に現れた時、以前黒い目をしていたはずの彼の眼はマスター・ゼアノートと同じように金色になっており、耳も以前より尖った形に変わっていた。マスター・ゼアノートがテラと戦う時間稼ぎをするためアクアと戦い、その後撤退して姿を消す。マスター・ゼアノートに憑依されたテラがアクアに敗れた後に倒れていたところを発見したのも彼で、髪が銀髪に変化し、名前を尋ねられて「ゼアノート」と名乗るテラを見て不敵な笑みを浮かべた。しかし、ゼアノートが本当に記憶喪失になっていたのは想定外だったらしく、「ゼアノート」の中にテラがいる事も薄々勘付いていた模様。

ロクサスが機関に所属していた頃は彼を「子猫ちゃん」「坊や」、シオンを「ぷーちゃん」とからかい半分に呼んでいた。シオンのあだ名である「ぷーちゃん」はフランス語で「人形」を意味する「poupée」(プペ)からきており、最初からシオンの正体を見破っていたようである。また、見る人によって外見が変化して映るシオンと対峙した際、その姿がヴェントゥスに映ったことや、シークレットレポートにおいてロクサスの成長を見て「奴そっくりの顔をして同じようにキーブレードをふるう」と記している。そのためロクサスに対してかなりの関心を持っていたようで、彼の成長を確かめる為に自ら闘技場に出てロクサスと戦った時もあり、その時はロクサスや同行していたデミックスも唖然としていた。また、シオンに続いてロクサスまで機関を抜け出したことを知った時には、大いなるキングダムハーツの意志がゼアノートを拒絶しているかのようだと表現していた。

初めてソラと対面したホロウバスティオンではソラに「あいつもそんな目で俺を見ていた」と不可解な言葉を投げかけ、惑わせるような態度を見せる。また後にムーラン (映画)に現れ、龍脈と呼ばれるエネルギー体をハートレス化し、そのハートレス・ストームライダーをソラたちと戦わせた。存在しなかった世界でソラ一行を始末しようと直接対決を仕掛けてくるが、逆に敗れて消滅する。ソラの実力は「今までのキーブレードの使い手[1]に比べると随分とお粗末」と評している。

重力を無視した逆さの状態からの射撃や、遠距離からの狙撃を主に使用する。瞬間移動や空間変異、果てには腕だけを転移させながら死角から攻撃してくるが、弾切れをおこしたり弾丸を跳ね返すことで隙を作ることが出来る。覚醒技は、青白いオーラを纏い、獲物をなぶるように無数の弾丸を乱射する「アルテマショット」。リミットカット版では、弾速の上昇・空間切り替え時の足場の複雑化・更には弾数が無制限にと、かなりパワーアップしている。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「スタンドアローン」、最強武器および本編で装備しているのは「シャープシューター」。また、条件を満たすと武器がドライヤートランペットになる。

No.III ザルディン 編集

英字表記Xaldin 称号:旋風の六槍(Whirlwind Lancer) 元の姿:ディラン(Dilan
属性 武器ランス リミットブレイク:ドラグーンストーム 配下ノーバディ:ドラグーン
登場作品:KH2、Days、BbS
ボス戦BGM:The 13th Dilemma
:秋元羊介 / デビッド・ダイアン・フィッシャー

風の力で六本もの槍を自在に操る武人。だがその外観に似合わず、弁舌に長ける根っからの扇動家でもあり、言葉巧みに相手の心理を操る話術を用いる。しかし命令に従わない者には、実力行使に出る一面もある。

賢者アンセムの弟子時代はその体躯を生かし、槍を手にエレウス(レクセウスの人間の時の姿)と共にレイディアントガーデンの城の門番を務めていた。ゼアノートと共に発見されたアクアの鎧とキーブレードを回収したのは彼である。『BbS』のエンディングでは城に忍び込んだリア(アクセルの人間の時の姿)とアイザ(サイクスの人間の時の姿)をつまみ出していた。

美女と野獣のビーストが持つ心の強さに目を付けており、ビーストキャッスルでビーストを唆して彼のハートレスとノーバディを手に入れ、仲間に加えようとしていた。籠絡するための準備を整え始めたのはロクサスが機関に所属していた頃、つまりソラがビーストキャッスルを訪れるより半年以上前であり、ここからも扇動家としての一面が伺える。ビーストキャッスルへ留まり続け音信不通になり、ザルディンを捜索するミッションをロクサスが遂行したこともあった。ソラが目覚めてから本格的に動き始め、最後はベルと魔法のバラを強奪してビーストを逆上させるという強硬手段に出たが、隙を突かれてバラごとベルを取り逃がし、ソラたちとの戦いにも敗れて消滅した。なお、機関メンバーの中でディズニー作品をモチーフとしたワールドで消滅したのは彼だけである。

全メンバーの中でもかなりの実力を持つ[2]。六本の槍による長いリーチを持った連続攻撃を得意とし、近づく者には身を包む風が刃のように襲いかかる。隙をついて彼の能力をリアクションコマンド「ラーニング」で習得し、ジャンプ攻撃を食らわせることが出来る。覚醒技は、緑色のオーラを纏い、六槍全てを用いた無双乱舞を繰り出す「ヤリ乱舞」と、自身の槍を竜のように変化させ暴風を放つ「絶望の風」。リミットカット版では常に風のバリアが張られており、リアクションコマンドを利用しての攻撃を使わないとダメージを与えられなくなった。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「疾風」、最強武器および本編で装備しているのは「竜牙閃」。また、条件を満たすと武器が竹箒になる。

No.IV ヴィクセン 編集

英字表記Vexen 称号:いてつく学究(Chilly Academic) 元の姿:エヴェン(Even
属性 武器シールド リミットブレイク:ダイヤモンドダスト 配下ノーバディ:-
登場作品:COM、KH2FM、Days、BbS
ボス戦BGM:The 13th Struggle [COM]、The 13th Reflection [KH2FM]
:野沢那智 / デレク・スティーヴン・プリンス

優秀な科学者であり、機関の行う研究や実験は彼に一任されていた。機関の中では古株であり、上下関係を重んじる人物ながら後輩のアクセルやラクシーヌにはなめられた感がある。下位ナンバーの面々には自らの権威を誇示するような態度を取りがちな反面、指導者であるゼムナスを恐れており、ゼムナスのことは「ゼムナス殿」と呼んでいる。また、下位のメンバーでも、レクセウスに対しては力の差を感じているのか、言動を注意されると渋々ながら従う描写がある。学者タイプである故、彼自身の戦闘能力はあまり高くない。

賢者アンセムの弟子時代から科学者として活躍していた。ヴィクセンは傲慢な性格だったが、エヴェンであった当時はイエンツォ(ゼクシオンの人間時代の姿)を助けたヴェントゥスにしっかりと礼を述べるなど礼儀正しかった。ヴェントゥスと接触した去り際に「この先、縁がありそうな予感がする」と発言しており、その予感はヴェントゥスと全く同じ顔をしたロクサスが機関に加入したことで的中した。

忘却の城ではレクセウス、ゼクシオンと地下階管理を任されていた。ゼクシオンの策に従い、ソラを手に入れようと画策するマールーシャらに対抗してリクを手に入れようとする。リクとの交戦データからリク=レプリカを作り出し、また自身も地上階に赴くが失敗。その責をマールーシャに追及され、「ゼムナスに報告されたくなければソラを倒せ」と持ちかけられ(『Re:COM』ではヴィクセンの独断行動に変更されている)、ソラに「ソラの裏の記憶」、つまりロクサスの記憶から作られたトワイライトタウンのカードを渡す。しかしソラたちにも敗れ、ナミネの能力とマールーシャの狙いを暴露する事で計画の進行そのものに支障を来たさんとしたが、マールーシャの命令を受けて現れたアクセルに始末され、XIII機関最初の犠牲者となった。『Days』ではほとんどの機関員に教えられていない「レプリカ計画」の一端を担う重要な役割を任じられていたが、ここで消滅したために計画にズレが生じてしまった。しかし、ヴィクセンの消滅がなければ『Days』のストーリーが根底から覆されていたので、彼の消滅なくして『Days』は成り立たないとも言える。

『COM』ではシールドによって前方からの攻撃を無効化するため、背後から攻撃しないとダメージを与えることが出来ないが、『Re:COM』では前方からの攻撃の防御判定が若干甘くなった。さらに『KH2FM』では盾にHPが付き、0にすることで本人に攻撃が通る様になったが、しばらく経つと盾をまた作り出されてしまう。氷を用いた攻撃は相手の自由を許さず、対象を吹き飛ばしたり氷漬けにしてくる。また学究の名に恥じない情報収集力を持ち、展開させた魔法陣から対象の解析を瞬時に行い「クローン・ソラ」と呼ばれる生物を生み出し放ってくる。『Re:COM』のソラ編での覚醒技は、氷結の刃を創り出し、地を滑るような移動と共に対象を切り裂く「スライドブレイク」。リク編での覚醒技は、全てを眠りへと誘う絶対零度の吹雪を起こす「ダイアモンドダスト」。『KH2FM』での覚醒技は、生み出した氷塊で極限まで凍り尽かせた相手を巨大な氷山で粉砕する「アンサンブル」である。リミットカット版では魔法陣のデータ吸収度が格段に上がり、一気に最高値まで情報レベルが上がるようになった。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「テスター・ゼロ」、最強武器および本編で装備しているのは「フリーズプライド」。『KH2FM』ではこの武器をグーフィーが装備できる。また、条件を満たすと武器が鍋の蓋になる。

No.V レクセウス 編集

英字表記Lexaeus 称号:静かなる豪傑(Silent Hero) 元の姿:エレウス(Aeleus
属性 武器アックスソード リミットブレイク:エアーズロック 配下ノーバディ:-
登場作品:COM、KH2FM、Days、BbS
ボス戦BGM:The 13th Struggle [COM]、The 13th Reflection [KH2FM]
:立木文彦 / デイヴ・ボート

機関の中でも随一の巨漢で、巨大な武器を悠々と使いこなす程の怪力だが、思慮深い性格。必要なことしか口にせず、行動で全てを示そうとする。小説版『COM』の記述によると、その戦闘力はゼムナスに次ぐほどのものらしい。

賢者アンセムの弟子時代は、ディラン(ザルディンの人間の時の姿)と共にレイディアントガーデンの城の門番を務めていた。髪型などは特に変わっておらず、所有する斧はレクセウスの物と比べてだいぶ小型であり、先端にハートマークが付いた物を使っている。

忘却の城ではゼクシオン、ヴィクセンと共に地下を担当する。ヴィクセンが消滅した後にリクの下へ赴き、リクを手に入れんと戦いを仕掛けるが、敗北を喫する。『COM』では最後に残った力を振り絞ってリクを闇に飲み込もうとするも、リクは王様の光の力によって闇の中から助けられる。『Re:COM』ではこのイベントが大きく変更されており、勝負の後、リクはレクセウスにとどめを刺そうとするが、力を残していたレクセウスに叩き飛ばされ気絶してしまう。リクを連れていこうとするレクセウスだったが、リクの心に眠るゼアノートのハートレスがリクに半憑依した状態となり、レクセウスは一閃の下に切り伏せられてしまう。ゼアノートのハートレス、つまりゼムナスの片割れがリクに宿っていることに気付いたレクセウスは、無謀だったと悟りながら消滅していった。

『Days』のストーリーモードでは、序盤のチュートリアルでロクサスにリミットブレイクの使い方を伝授する。クリア後に閲覧できるシークレットレポートによると、たとえ与えられたNo.が1に近くてもそれが機関内の順位に当てはまるわけではなく、「末端の者には何も知らされない」と彼自身がゼクシオンより立場は低い旨の記述を残している。『COM』でゼクシオンが発した「機関の結束」という言葉にも「そんなものは存在しない」と否定的であるが、同時にゼクシオンだけは信頼できるとも記している。

武器のアックスソードを直接振るったり、投げつける攻撃を使用する。地面を傾けてしまうほどの怪力をもち、接近戦はもちろん、岩を隆起させる攻撃などにより遠近で戦える能力を持ち、相手を圧倒する。またオーラを纏うことで、全てのダメージを激減させることも出来る。『KH2FM』では画面上にレクセウスとソラの「POWERゲージ」が表示され、レクセウスはオーラを放出する度にゲージが上昇し攻撃力が上がる。一定の攻撃を弾いたところでリアクションコマンド「メガインパクト」を使うことにより、ソラがレクセウスのゲージ分のパワーを得て攻撃し、オーラを消して気絶させることができる。『Re:COM』での覚醒技は、ありったけの力を解放し爆発的な衝撃を発生させる「グランドインパクト」。『KH2FM』での覚醒技は、遥か上空まで一気に跳び上がり、流星のような突進で大地を突き上げる「アースフューリー」である。リミットカット版ではパワーゲージが一気に上がるようになり、戦いが長引くほど簡単に捻り潰されてしまう。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「不動」、最強武器および本編で装備しているのは「破天」。『KH2FM』で同じような武器をドナルドが装備できるが、「破天」よりも小さくなっており、名前も「センチュリオン」となっている。また、条件を満たすと武器がピコピコハンマーやモアイ像のような形状になる。

No.VI ゼクシオン 編集

英字表記Zexion 称号:影歩む策士(Cloaked Schemer) 元の姿:イエンツォ(Ienzo
属性 武器レキシコン リミットブレイク:メテオミラージュ 配下ノーバディ:-
登場作品:COM、KH2FM、Days、BbS
ボス戦BGM:The 13th Struggle [Re:COM]、The 13th Reflection [KH2FM]
:石田彰 / ヴィンセント・コラッツァ

称号の示す通りの策士で、立ち居振る舞いは丁寧だが、自らの手を汚さずに事を進めるのを好む。ノーバディになる前は、賢者アンセムの6人の弟子の中では最年少だった。野村曰く、サイクスと並んでゼムナスとの関わりが強いらしく、裏切りに会わなければ機関の中心人物にも成り得た人物。また、海外版の『COM』(GBA版)ではアクセルに「Zexy」と省略形で呼ばれている。

賢者アンセムの弟子時代は少年であり、親をなくしていたところをエヴェン(ヴィクセンの人間時代の姿)らに引き取られ、賢者アンセムの下で育てられていた。当時は寡黙であったのか、『BbS』作中では一言も喋ることはなかった。アンヴァースに襲われたところをヴェントゥスに助けられている。シークレットムービーにて、賢者アンセムに手を引かれながら、すれ違ったゼアノートとブライグの後ろ姿を見つめていた。

忘却の城の管理を任されたマールーシャを良く思っておらず、ソラを手中に収めんとするマールーシャの謀略を察した上で脅威と考え、それに対抗するために城の最下層に現れたリクを手に入れようとヴィクセンやレクセウスを仕向ける。しかしソラによってラクシーヌとマールーシャは滅ぼされ、彼らの計画は頓挫した。そのため必要のなくなったリクを始末しようとソラの姿に化け、リクの心の弱みにつけ入る事で安全に事を運ぼうとする。しかし戦いの中で闇もまた己の力と認めたリクに敗退。遁走した先でアクセルに唆されたリク=レプリカの手に掛かり、リク=レプリカの新たな力の「エサ」とされて消滅した。ヴィクセンがアクセルに消されたことをゼクシオンは知っていたため、アクセルには口封じの意味もあり、またサイクスとアクセルの計画のために邪魔であったことも関係している。

『Days』では序盤で忘却の城へ向かい消滅してしまうが、ストーリー途中に『COM』でのイベントシーンが再現され、そこで再登場する。レクセウスが残したレポートによると、機関内での立場はレクセウスより上だったらしく、レクセウスが知らされていない情報も知っていたようである。また、レクセウスからは絶対の信頼を得ていた模様。

『COM』ではソラ・リクとの直接的な戦闘をしておらず属性と武器は不明のままであり、エネミーカードもなく、『KH2』のメンバー各々の武器が記された墓標において彼の墓標だけ壊されていたりと、妙に不遇な扱いを受けていた。しかし『Re:COM』『KH2FM』では彼と戦えるようになって属性と武器も判明し、追加イベントにも登場するなど不遇は脱したようである。

本を使った幻術で相手を翻弄し、幻術世界に捕らえる能力を持つ。この世界では彼にダメージを与えることは出来ず、脱出するには、飛び交う無数の本の中に隠れたゼクシオンを捜し出し、術をリアクションコマンド「デスペル」で解除しなければならない。また自身の所有する武器の他に、相手の武器をコピーできる能力も併せ持ち、『Re:COM』ではリクの武器ソウルイーターをコピーして使用した。『Re:COM』での覚醒技は、掌より放たれる強大な闇の力で、全てを深き幻影へと導く「カタストロフィー」。『KH2FM』での覚醒技は、暗黒世界へと誘った者に、隙をついて無数の隕石を降り注がせる「ミラージュサークル」。機関メンバーの中ではHPがダントツに低い。リミットカット版では技の使用頻度が多くなり、「ミラージュサークル」にいたっては、本物が表示される時間がかなり短くなった。彼の戦い方と同様にトリッキーな面が強化されている。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「黒き事典」、最強武器および本編で装備しているのは「裁きの書」。また、条件を満たすと武器がサンドイッチノートパソコンになる。

No.VII サイクス 編集

英字表記Saix ※海外版での綴りは「Saïx」 称号:月に舞う魔人(Luna Diviner) 元の姿:アイザ(Isa
属性 武器クレイモア リミットブレイク:バーサク 配下ノーバディ:バーサーカー
登場作品:KH2、Days、BbS
ボス戦BGM:The 13th Dilemma [KH2]、Critical Drive [Days]
:佐藤銀平 / カーク・ソーントン

機関の中でも相当の実力者で、機関の初期メンバーでないにも関わらずゼムナスの補佐役を務めている。眉間についた×字の傷跡が特徴的。心への執着も人一倍深く、心を傷つける方法や惑わせる方法も心得ている。目的のために利用できるものならなんでも利用しようとする性格。普段は冷淡に振る舞っているが、月の光を浴びるとバーサク状態となり、武器が展開して凶暴化し、口調もかなり荒々しくなる。普段は機関メンバーの前にめったに姿を見せないゼムナスに代わり、彼が各メンバーに指示を出す立場にある。

人間だった頃はレイディアントガーデンの住人であり、リア(アクセルの人間時代の姿)とは親友同士だった。このとき顔に×字の傷はなく、眼の色は金ではなく緑で、月模様の服を着ている。リアと共に賢者アンセムの城に忍び込もうとし、ディラン(ザルディンの人間時代の姿)に追い出される描写がエンディングにあった。

XIII機関に加入したのはアクセルと同時期であり、その理由も二人である計画を達成するためであったが、その計画が何かは判明しておらず、またアクセルと疎遠になっていったことで絵空事になったと語っている。アクセルが自分を離れロクサスたちと行動を共にするようになり、度々邪魔までされるようになってからはアクセルを変わったと評しているが、アクセルによれば変わったのはサイクスであり、サイクス自身もアクセルだけでなく自分も変わったと認めている。また、アクセルをかつての名「リア」と呼ぶこともあった。「レプリカ計画」についても詳しく聞かされていたため、ノーバディではないにも関わらず機関員として活動していたシオンを毛嫌いしており、最後までシオンの「顔」は見えなかった。

ソラたちとはトワイライトタウンで初めて相対するが、計画に必要な駒であるソラには敵対心を見せておらず、ハートレスを倒せと言い残して消えていった。機関の反逆者であるアクセルを始末するという任務を受け、ホロウバスティオンに大量のハートレスとノーバディが襲来した時にもアクセルを追って姿を見せる。その際にXIII機関の真の目的、「ソラのキーブレードでハートレスを倒させる真実」をソラに明かし、ソラたちを追い詰める。存在しなかった世界にて、用済みになったソラを始末しようとするが敗北。敗れた後も最後までキングダムハーツに心を求めながら消滅した。小説版のナミネの話では、彼は既に心を取得していたもののそれに気付いていなかっただけらしい。

普段は大振りの攻撃で避けるのも簡単だが、画面上のバーサクゲージが満タンになると武器の剣先が展開、逆手から順手に持ち替え、連続で武器を叩きつける攻撃やダッシュから間合いを詰める連続切り攻撃などを多用する様になる。その際剣を地面に突き立てるので、その剣をリアクションコマンド「バーサク」で拾い、リアクションコマンド「ストライド」「マグナストーム」を命中させると無理矢理ゲージをゼロにすることが可能である。覚醒技は、大地を覆い隠すほどの爆発を放ちながら、あらゆるものを薙ぎ払い暴走する「狂気」。リミットカット版ではバーサク中にもゲージをチャージする様になる上、突き立てられた剣が消滅するまでの時間が短くなっている。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「ニュームーン」、最強武器および本編で装備しているのは「ルナティック」。また、条件を満たすと武器がウサギやバナナになる。

No.VIII アクセル 編集

英字表記Axel 称号:踊る火の風(Flurry of Dancing Flames) 元の姿:リア(Lea
属性 武器チャクラム リミットブレイク:エクスプロージョン 配下ノーバディ:アサシン
登場作品:COM、KH2、Days、BbS
ボス戦BGM:The 13th Struggle
:藤原啓治 / クイントン・フリン

燃えるような赤い髪が特徴の男。機関の意思とは別に自らの思惑を優先させる節があり、単独行動をとることが多い。口癖は「記憶したか?」。その性格は明るいというより掴み所がなく、他の機関メンバーも彼の動向には注意を払っていた。ロクサスがノーバディとして生まれ落ちた時に彼の世話をしたのがきっかけで親友となり、ロクサスといると自分にも心があるような気がしていたという。

彼が人間だった頃は親友のアイザ(サイクスの人間時代の姿)とレイディアントガーデンに住んでいた。アイザと共に何らかの目的で城に向かおうとしていたところでヴェントゥスと出会い、意気投合して友達となる。自分が誰かの心の中で記憶として残ることを強く望んでおり、ヴェントゥスに対しても自分を忘れないようにと諭す発言をしている。この頃持っていたのは、後に使うこととなるチャクラムを思わせるフライングディスク

XIII機関に加入したのはサイクスと同時期で、その理由も二人である計画を達成するためであり、そのために自らが機関内で邪魔者を消し、サイクスを機関のトップに着かせようとしていた。後にロクサスとシオンと交友を深めるにつれてサイクスとは疎遠になっていった。

忘却の城ではマールーシャ、ラクシーヌと地上階の管理を担当。ソラを手中に収め機関を牛耳るというマールーシャらの計画に加担する態度を取るが、その真の狙いはマールーシャらの機関への反逆の証拠を握ることにあった。そのためには手段を選ばず、マールーシャの信用を得るため、ソラに真実を明かそうとしたヴィクセンを消滅させている。一方でソラの消滅を阻止するために幽閉されていたナミネを解放し、結果としてマールーシャの陰謀を挫きながら、リク=レプリカを口車に乗せてゼクシオンの消滅を促すなどの不可解な行動を見せていた。結局彼は反逆を企む地上のマールーシャ側にも、それを阻止せんとする地下のゼクシオン側にもつかず、結果忘却の城にいた機関メンバーで唯一生き残った。マールーシャに信用されるためにヴィクセンを、サイクスとの目的のためにゼクシオンを消滅させたことで、一番の裏切り者は自分だとも感じていたようである。

忘却の城では裏切り者の抹殺の他に「目覚めの部屋」の探索も任されており、『COM』での出来事のあとも約20日にわたり城に留まっていた。機関の進める「レプリカ計画」について知らされていなかった一人だが、自力で計画の全容を調べ上げた。

その後、ソラに会いに行くために機関を裏切ろうとしたロクサスを止めることができず、さらにロクサスの脱退の手助けをしたと見なされ、機関から謹慎を命じられた。3日後、ロクサスがデータ上のトワイライトタウンに送られたこと、さらにゼクシオンのコンピュータでデータ上のトワイライトタウンにいくことが可能ということを利用し、ロクサスを奪還するという任務に就く。しかしその時のロクサスはディズによって記憶が改変されており、記憶が戻らないようなら始末するという命令を本人は拒否したため、ゼムナスから圧力をかけられ従うことになってしまう。仮想トワイライトタウンにてロクサスを呼び戻そうとするも失敗し、最終的に真剣勝負を仕掛けるも真の力に目覚めたロクサスに敗退。ソラを再びハートレス化させればロクサスに会えると考え、機関から離脱して単独行動を開始する。そのためにデスティニーアイランドで親友の帰りを待つカイリの誘拐を企て、一度は成功するもののサイクスの介入により彼女を奪われてしまう。機関の計画にとって邪魔者となっていたアクセルは、この時からソラを助けるために行動するようになる。

ホロウバスティオンで一度ソラ達の前に現われてXIII機関の目的を明かした後でカイリの事を謝るが、ゼムナスより彼を始末するよう命じられたサイクスが現れたためその場を去る。その後、存在しなかった世界へ続く道中でソラ達が大量のノーバディに囲まれた際、息も絶え絶えの状態で現れ(小説版では、城に捕らわれているカイリを助けようとしたが、待ち構えていたサイクスに致命傷を負わされたとされている)、全存在を掛けた攻撃で道を切り開いた。最後はカイリの事を改めて謝罪し、存在しなかった世界への道を開くことで力を使い果たし、静かに燃えながら消滅していった。親友であるロクサスの本来の姿であり、敵であるソラの見守る中で消滅していった彼は、どこか満足した様子だった。

戦闘では炎を纏わせたチャクラムを手裏剣のように投げて攻撃する。ロクサスとの2度目のバトルとリミットカット版では「火炎の牢獄」というフィールドを炎の壁で囲い、炎の中に隠れてから飛び出してくる技による奇襲戦法を使用する。この際、床も火炎状態になり、じわじわとダメージを与える。『Re:COM』での覚醒技は、巨大化させた2つのチャクラムに炎を纏わせ、縦横無尽に投げつける「ファイアカッター」。HPが低くなると数が倍加し、さらに逃げ場が少なくなる。『KH2』での覚醒技は、炎を纏わせたチャクラムを連続で投げ付け相手を燃やし尽くす「乱舞」。『KH2FM』のリミットカット版では、火炎状態で受けるダメージの速度が大幅にアップ。素早くリアクションコマンドを使い床の炎を消さないと勝ち目はない。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「アッシュ」、最強武器および本編で装備しているのは「エターナルフレイム」。また、条件を満たすと武器がピザになる。

性格や髪の色、演じる声優は『ファイナルファンタジーVII』のレノと同じ。これについて野村は「意図的に似せているが、レノのノーバディというわけではない」と語っている。最初は彼がここまで成長するとは思っておらず、『KH2』冒頭でロクサスに倒されてそのまま退場させるつもりだったようだが、野村を含むスタッフ全員の強い意向でその後も活躍させることになった。「アクセル」を一文字ずつ分解すると全て「レノ」になる。

『coded』では、ナミネがソラの記憶を修復していたときに見つけた「痛みの記憶」にデータソラが触れた時、彼の姿が映像として映し出された。また『BbS』のシークレットエンディングではロクサス、シオンと共に時計台でシーソルトアイスを食べているが他の二人と違い「ソラ」とは言わなかった。そのため、アクセルは「眠り」からは生まれないと予想される。

No.IX デミックス 編集

英字表記Demyx 称号:夜想のしらべ(Melodious Nocturne) 元の姿:不明
属性 武器シタール リミットブレイク:ウェイブギグス 配下ノーバディ:ダンサー
登場作品:KH2、Days
ボス戦BGM:Tension Rising [1戦目]、The 13th Dilemma [2戦目]
:鈴村健一 / ライアン・オドノヒュー

シタールを奏でることで水を操る力を持つが、戦闘は不得意と自称し、消極的な性格。緊張感がなくやや子供じみた言動をすることが多い反面、時折冷たい表情も見せる。小説版にてシグバールに対し敬語を使っている場面があるので、目上の者に対する礼儀は心得ている様子だが、サイクスに対してはタメ口であり、本人のいないところで「バッテン傷」と呼んでもいる。また自分をこき使うラクシーヌが天敵であるらしい。

機関の任務においても、サボりたいがためにロクサスに面倒を押しつけ自分が楽をしようとする、次の休暇を心待ちにしているなど面倒臭がりな面が目立つ。ロクサスには「いつもシタールを弾いているだけ」「デミックスなら騙せる」、アクセルには「あいつの任務って何だっけ?」と言われてしまう。ロクサスと二人で任務を行うときは他人任せな性格である一方、基本的に気さくな性格でありメンバーには友好的な態度をとっている。しかし『Days』終盤で「レプリカ計画」の詳細が明かされた際には、事実とは言え仲間に対して非情な言葉を発している。

ソラとはヘラクレス (映画)の冥界で出会っているが、その時の逃げ様と「撤退」という台詞からしてハデスには敵わなかった模様。冥界で力を発揮できるようになる「オリンポス・ストーン」をフィルから奪い、追いかけて来たソラ達と再び遭遇する。彼はソラ(ロクサス)の様子を探るという任務にも就いており、戦って本性を引き出すためにソラと一戦を交えた。その後ホロウバスティオンに現れ、すでに臨戦態勢だったソラを恐れるような態度をとっていた。しかし挑発されると一転「黙れ、裏切り者」と冷たく言い放ち、ソラたちに全力で二度目の戦いを繰り広げるが、あえなく敗れて嘆きながら消滅した。小説版において機関に従っているのはただ命が惜しいだけと描写されているが、一方でソラ(つまりロクサスだが)に機関に戻るよう呼びかけるなど仲間意識の窺えるような素振りも見せていた。『KH2FM』では、アブセント・シルエットについてソラに教えてくれる。

武器による直接攻撃はあまりせず、水を使った攻撃を多用する。また、水の分身を制限時間内に指定された数倒さないとゲームオーバーになるという「水の舞踊」なる技を誇り、プレイヤーにとってはやや煩雑な攻撃システムを持つ。覚醒技は、踊るような動きと一緒にシタールを振り回し、大量の水柱を次々に発生させる「水柱乱舞」。リミットカット版ではメインシナリオの時よりも水の分身の数が増え、分身の性質も変化しているので注意が必要。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「ベーシックモデル」、最強武器および本編で装備しているのは「アルペジオ」。また、条件を満たすと武器がテニスラケットや室内用の箒になる。

No.X ルクソード 編集

英字表記Luxord 称号:運命を賭す者(Gambler of Fate) 元の姿:不明
属性:時間 武器カード リミットブレイク:ジャックポット 配下ノーバディ:ギャンブラー
登場作品:KH2、Days
ボス戦BGM:The 13th Struggle
:中田譲治 / ロビン・アットキン・ダウンズ

短く揃えた髪、蓄えられた髭など、文字通りギャンブラーの如き雰囲気と風貌の男性。自身の性格も生粋のギャンブラーで、会話の節々にもそれが見られる他、戦いをも一種のゲームと考えている。ノーバディマークのピアスをつけているなど、洒落た面も持つ。

『Days』でもその紳士然とした態度は崩さないが、「末席の者には真相を知らせずか」と機関内の順位が低いことによる苦労を吐露しており、ともに順位が低いロクサスにもお互い苦労すると励ましていた。難解な台詞回しを多用するが、全体的に見ればくせ者揃いの機関の中では比較的まともで人当たりが良く、ロクサスに対しても温和な態度で接している。ロクサスを見て、子供の頃にノーバディになった者と大人になってからノーバディになった者とでは違いがあるのではないかと感じていた。

呪われたアステカの金貨の実験のためポートロイヤルを訪れ、死の島にある金貨を宝箱ごと強奪。ジャック・スパロウの船・パイレーツ・オブ・カリビアンの艦船であるブラックパール号に乗り込み、ジャックに海賊の掟「パーレイ」を宣言。宝箱を返す代わりに中の金貨を数枚頂くという取引を行った。これにより入手した金貨の力からハートレス・グリムリーパーを作り出し、ソラたちと戦わせた。そして、倒されたグリムリーパーの心を手にした後にその場を去った。後に存在しなかった世界でソラを仲間から引き離し、一対一で「時」を賭けたバトルを行う。敗れて消滅する最後までソラのことをロクサスと呼んでいた。

戦闘時には画面上にソラとルクソードの「時間ゲージ」が対戦型格闘ゲームのように表示される。ゲージはダメージの蓄積や時間の経過により減少し、先にルクソードのゲージをゼロにすれば勝ちとなる。バトル中はソラをサイコロやカードに変化させたり、自身がカードに化けるなど、戦闘をゲーム感覚で楽しんでいるのが分かる。覚醒技は、神経衰弱のように配置した大量のカードを使い、巧みなヒット&アウェイ攻撃を繰り出す「カード乱舞」。リミットカット版では、ゲーム及び○を揃えるゲーム時の表示切替が速くなった。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「ザ・フール」、最強武器および本編で装備しているのは「フェアゲーム」。また、条件を満たすと武器が『究極幻想13』という名のCDや四つ葉のクローバーになる。

No.XI マールーシャ 編集

英字表記Marluxia 称号:優雅なる凶刃(Graceful Assassin) 元の姿:不明
属性 武器サイズ リミットブレイク:ブルームアウト 配下ノーバディ:-
登場作品:COM、KH2FM、Days
ボス戦BGM:Graceful Assassin [COM:1戦目]、Scythe of Petals [COM:2戦目]、Lord of the Castle [Re:COM:3戦目]、The 13th Reflection [KH2FM]
:池田秀一 / キース・ファーガソン

容姿端麗で立ち振る舞いも優雅な男。更に戦闘では身の丈程もある大鎌を携える。機関の中では新入りだが強い力を持っており、機関の研究施設である忘却の城とナミネの管理を一任される。

長く続く草原を歩いていたソラの前に現れ、忘却の城へ誘う。それはXIII機関がソラを手に入れるための計画であったが、マールーシャはそれに便乗してアクセルやラクシーヌと組み、ナミネの能力でソラを操り手駒とした上で、機関を乗っ取ろうとしていた。ナミネによるソラの記憶の改変が進み計画は成功するかと思われたが、アクセルの裏切りや、それがきっかけで同志のラクシーヌが消滅するなど想定外の事態が続き、最終的に反逆計画は失敗、結果としてアクセルに反逆の証拠を掴まれる事になる。そこへナミネを助けるためにソラたちが現れ、無の世界にて決着を付けようとするが、戦いの末に敗れて消滅し、彼の野望は潰えた。

小説では機関に入った理由は「退屈だったから」とされている。しかし入ってもその退屈は変わらず、同じく退屈を訴えたラクシーヌに親近感を覚える描写があった。『Days』ではロクサスの持つキーブレードに興味を示しており、反逆の片鱗を見せていた。新入りでありながら「レプリカ計画」の詳細を知っていた数少ない人物であり、さらにソラを手中に収めた暁にはその計画すら利用して機関を乗っ取ろうとしていた。記憶や心への執着はそれほど強くはないが、心を持ちながらその心の自由を捨てるソラや、嘘の約束を頑なに守ろうと命を掛けるリク=レプリカへの怒りを見せる場面がある。プロット段階では女性の予定だったが、同じく地上組で女性のラクシーヌとのバランスを考慮し男性に変更された。

配下のノーバディは不明だが、ソラとの最終決戦において「スペクター」という大型ノーバディに乗り込んでいる。『Re:COM』ではその後スペクターがさらに巨大化し人型となった最終形態が追加され、「死の宣告」「虚無への旋風」などの強力なストック技を使いプレイヤーを苦しめるようになった。ダミー版での覚醒技は、強力な魔力を帯びた花びらを巻きあげ、相手めがけて一斉に降り注がせる「ブロッサムシャワー」と、瞬時に飛び上がり、急降下と共に巨大な衝撃波を起こす「ドロップショット」である。第二形態では覚醒技は存在しない。最終形態での覚醒技は、宙に浮かぶ巨大なリングにありったけのビットを配置し、一斉にレーザーを放つ「全方位レーザー」。その軌道は、いかなる者にも逃れることを許さない。

『KH2FM』では戦闘開始直後に「死の宣告」を放ち、ソラの頭上に数字を浮かばせる。この数字は攻撃を受ける度に減っていき、0になると負けてしまう。表示される数字は現時点でのソラのレベルであり、失われた数字はリアクションコマンドで取り戻すことが出来る。連続攻撃で対象を一気に死へ導く戦い方をするため攻撃は手数が多い。覚醒技は、花吹雪を起こすと共に相手に憑り付き、禍々しい力で全てを奈落へと堕とす「最後の審判」。リミットカット版では、リアクションコマンドがあまり使えなくなり、連続攻撃もより多彩になったため、レベルが低いとすぐにやられてしまうようになった。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「裏切りのエリカ」、最強武器および本編で装備しているのは「優美なるダリア」。また、条件を満たすと武器がオタマや鈴蘭になる。

No.XII ラクシーヌ 編集

英字表記Larxene 称号:非情の妖姫(Savage Nymph) 元の姿:不明
属性 武器ナイフ リミットブレイク:ボルティックラッシュ 配下ノーバディ:-
登場作品:COM、KH2FM、Days
ボス戦BGM:The 13th Struggle [COM]、The 13th Reflection [KH2FM]
:宮村優子 (声優) / シャネル・ワークマン

XIII機関の紅一点。美しい容姿をしているがそれとは裏腹にかなりのサディストで、人の心を傷つけることに喜びを覚える残忍な性格。また、やや短気でヒステリック。常に人を見下しきった態度をとり、ナミネのこともソラを陥れるための道具としか思っていない。デミックスをこき使っていたようで彼からは恐れられていた。

マールーシャ、アクセルと忘却の城の地上階を担当しており、マールーシャに加担して機関を乗っ取る計画を立てていた。ソラを挑発し、ナミネのことを「思い出させる」のに大きな役割を果たしている。アクセルの働きもあってナミネが勝手に動き、激昂したラクシーヌはソラにリク=レプリカの正体、ナミネの持つ能力、そして自分たちの計画を全て明かした上でソラを消そうとするも返り討ちにあい、自身の敗北を信じられないまま消滅した。

『Days』では新入りのロクサスに魔法を教える役目を担うが、ほとんどが投げやりな上に『COM』での反逆計画を心待ちにしているのでロクサスの事はどうでもいい扱いをしている。何度か会話する機会があるがそこでもそっけない態度やあからさまな態度を取ってくる。

テレポートを多用し、光速ともいうべき雷攻撃やナイフを投げる攻撃などを行い、身軽でハイスピードな戦い方をする。『KH2FM』では分身能力が加わり一層強力になった。他の敵やボスと違い分身は全て本物で、どれを攻撃してもダメージが入るため、広い範囲を攻撃出来る技が両方の分身に当たると威力が2倍になるというこちらにとって単純な利点がある。また片方をコンボなどで浮かせた時にリアクションコマンド「アザーブレイク」が出現し、分身同士をぶつけて消滅させることが出来る。『Re:COM』での覚醒技は、テレポートを幾度となく繰り返し相手を何度も切り刻む「テレポートラッシュ」と、電撃の網を張り巡らせ、触れた相手をじわじわと締め上げる「ブレイドストーム」である。『KH2FM』での覚醒技は、一人モードと分身モードで必殺技が異なる。一人モードでは触れるもの全てをなぶり殺す轟雷を放ち、分身による突進でトドメをさす「雷轟」が、分身モードでは生み出した分身すべてを使い、痛む暇すら与えない瞬撃を繰り出す「疾風迅雷」が覚醒技である。その攻め手に一切の容赦は無い。リミットカット版では、雷攻撃と分身攻撃共に強力になり、よりハイスピードな戦闘を仕掛けてくるようになったため、気を抜くと一瞬のうちに仕留められてしまう。

『Days』のミッションモードでの初期装備名は「トランシャン」、最強武器および本編で装備しているのは「エクレール」。また、条件を満たすと武器がトンボや電球になる。

No.XIII ロクサス 編集

英字表記Roxas 称号:めぐりあう鍵(Key of Destiny) 元の姿ソラSora
属性 武器:キーブレード リミットブレイク:イベントホライズン(通常)、マジックアワー(二刀流) 配下ノーバディ:サムライ
登場作品:KH2、Days、coded、BbS
ボス戦BGM:The Other Promise [KH2FM]、The 13th Struggle [coded]、Roxas [Re:coded]
:内山昂輝 / ジェシー・マッカートニー

『KH2』のプロローグ部分におけるプレイヤーキャラクター、および『Days』の主人公。『KH2』では彼の過ごす夏休みが物語のプロローグ兼チュートリアルとなっており、実質的に裏の主人公とも言える活躍を見せている。

ソラがハートレスとなった際に生まれ落ちたノーバディ。しかしハートレスとなったソラが他者の心を媒介に人の姿を取り戻し、更にハートレス化していた時間が非常に短かったため、人間であった頃の記憶を持っておらずノーバディとして不完全な存在となってしまった。機関にとってはキーブレードの勇者のノーバディが生まれること自体が想定外であったが、生まれ落ちたトワイライトタウンで発見されて機関の指導者であるゼムナスから名前を授けられ、アクセルに案内されて機関のNo.13として迎え入れられた。ロクサスもキーブレードを扱えるため、人の心のキングダムハーツの完成を目指すXIII機関にとっては都合のいい存在であり、機関では主にハートレスを討伐して心を回収する任務に就いていた。機関の中ではアクセルやシオンと親しくなっていく。

誕生直後は常にぼんやりしており、会話も少ない。しかし、アクセルとの交友で次第に明るくなり始め、忘却の城のメンバーが消滅したと知らされたときはアクセルの安否が気がかりになり塞ぎこんでいくが、シオンとの交流、アクセルの帰還で再び明るさを取り戻し、シオンも交え3人で時計台に集うようになった。それからはシーソルトアイスを片手にその日のミッションや学んだこと、疑問に思ったこと等を話す親友関係を築いていく。他のメンバーと違い、人間の頃の記憶が無いためにいわゆる一般的な常識などが欠如している。そのため機関から休暇を与えられた時は何をすればいいのか分からず、夏休みについてのアクセルとの会話では「自分には7日間あればいい」と答えていた。

しかし、ある時期を境に3人の互いを思う気持ちに変わりはないが、機関を裏切ったシオンや真相を隠すアクセルと様々なすれ違いが起こっていく。やがて自分を始末しようとした機関の態度への不信感、そして仄めかされる「ソラ」の存在や、次第に募る自分は何者かという疑問の答えを見いだすために、機関を裏切り脱走する。シオンとの互いの存在を賭けた勝負を制し、彼女から最後に託された“キングダムハーツを解放する”という願いを叶えるべく、再び存在しなかった世界へ戻るが、道中で待ち構えていたリクとの決戦に敗れる。その後リクによってディズの元へと送られ、記憶を改竄された上で、ソラの脳とリンクさせた「データ上のトワイライトタウン」へ移される。

仮想トワイライトタウンではごく普通の少年として、親友のハイネ、ピンツ、オレットと共に、残り7日と迫った夏休みを満喫していた。しかしXIII機関の介入、データを乗っ取り現れたナミネ、同じく機関より送り込まれたアクセルとの接触により、ロクサスの平和な日常は徐々に壊れていく。ハイネ、ピンツ、オレットへの変わらぬ思いを胸に抱いて異変に立ち向かっていたが、やがて機関に所属していた自分の過去がを思い出していき、トワイライトタウンでのハイネたちとの日々や記憶が偽りであったという残酷な真実を知り、怒りに身を任せてキーブレードを振るった。そしてポッドで眠るソラと対峙した時、彼の夏休みは終わりを告げた。

ソラと一体になった後もロクサスの意識が消えた訳ではなく、ソラがトワイライトタウンで出会ったハイネらと別れる際には、知らぬ間にソラが涙を零していた。また、ロクサスが同化したことで、ソラは機関員から「ロクサス」と呼ばれるようになる。ソラがアクセルの消滅に立ち会ったことによりソラの中のロクサスも強く影響を受け、一行が存在しなかった世界に到着した際にソラしか見ることの出来ない姿でロクサスが現れ、一騎打ちを挑んだ。二本のキーブレードを巧みに操ってソラを追い詰めるも敗北し、消えゆく意識の中でアクセルと再会を果たす。しばしの会話の中で、心について何か気付いたようだが、その答えをソラに託し、アクセルに再会を約束する別れを告げて、何かを納得し満足げな表情で姿を消した。そしてゼムナスとの一応の決着が付いたのちに再びナミネと共に現れ、闇に消え行く筈の自分たちが本体であるソラやカイリの中でこれからも生き続けると告げて、完全にソラと同化した。『KH2』のエンディングではソラとカイリがデスティニーアイランドで再会を果たした時、ソラの中のロクサスもカイリの中にいるナミネとの再会を喜ぶ描写が見られた。

通常ならば本体とノーバディが同時に存在することはないため、ソラとロクサスは互いに影響を与え合っている。『Days』序盤で忘却の城でソラの記憶の改変が進むことにより、ロクサスも一時的な昏睡状態に陥り眠りについてしまう。ソラが記憶修復のために眠りにつくことで彼は目覚めるが、それから度々脳裏を横切るソラの幻影に悩まされるようになっていった。またロクサスとナミネは双子のように同時に生れ落ちた存在であり、『KH2』では昏睡状態に陥った時にナミネの本体であるカイリの心と接触している。また『KH2』でソラの髪の色が茶色がかったのもロクサスによる影響。

本来『KH2』ではロクサスもボスとしてソラと戦う予定であったが、結局ムービーだけの戦闘となってしまい、彼とのバトルが実現するのは『KH2FM』の追加要素を待たなければならなかった。キーブレードの使い手とだけあってその戦闘能力はかなり高く、二本のキーブレードとノーバディマークの光柱を用いたコンビネーション技で、相手を寄せ付けない高速攻撃を多用してくる。接近時に強制的に発動する「デュエル」に勝利すると、彼のキーブレードを奪い三刀流で戦える。覚醒技は、12本の光柱に囲まれ、解放したキーブレードの力で無数の光弾を放つ「キーブレード解放」と、何度も瞬間移動を繰り返しながらキーブレードを投げつけ、とどめに闇の波動を浴びせる「キーブレード投げ」である。リミットカット版では、「キーブレード解放」の光弾のスピードが極端に上がった。またXIII機関内では潜在能力を含めればゼムナスに次ぐ程の実力を持っていたらしく、『Days』においては弱体化した状態ながらも出奔の際にサイクスを破っている。小説版ではアクセルがロクサスに勝った事のあるリクに対し、「ロクサスに勝てたのならゼムナス以外の奴ら(シグバール、サイクス、ルクソード)には勝てる」と断言している。

初期装備のキーブレードはソラと同じ「キングダムチェーン」だが、『Days』でシオンの消滅に伴い力が覚醒し、光を象徴する「約束のお守り」と闇を象徴する「過ぎ去りし思い出」の二本のキーブレードを使うことができるようになった。『Days』では『KH』や『KH2』のソラのように様々なキーブレードを使え、条件を満たすと武器がになる。キーチェーンは、青い殻を背負ったカタツムリになっている。

ロクサスは容姿や声などが『BbS』に登場するヴェントゥスと酷似しているが、これはヴェントゥスの心と同化したソラのノーバディであるため、ソラの中にいる彼の影響を受けた結果であるとされている(似たような存在にゼムナス(テラの身体を乗っ取ったゼアノートのノーバディ)が挙げられる)。アクセルからは心があるのではないかと問われたが、ソラの中にあったヴェントゥスの心が彼の中にあったのではないかという可能性が挙げられている。また、ヴェントゥスの心はソラの心と同化しているため、ロクサスはソラとヴェントゥスのノーバディとも言える存在であり、シオンの消滅がきっかけでソラとヴェントゥス二人分のキーブレードを使えるようになった。

『BbS』にはシークレットエンディングにも登場し、アクセル、シオンと共に時計台でシーソルトアイスを食べつつ「ソラ」と言葉を発した。

『coded』では、ラスボスとして登場。メモの中にソラのハートレスの存在が記述されていたことで、ノーバディであるロクサスもメモの中の隠された真実として存在していた。「目覚めの園」でソラの覚醒を見届けた後に姿をくらましたが、後にデータの忘却の城へ現れ、痛みを理解しようとするデータソラに対してわざと敵意をむき出しにするような発言をすることで、ソラの覚悟を見定めていた。彼と一戦交えた後は、ソラにナミネの居る場所に繋がる道を示し、データソラに同化していった。彼自身も痛みの記憶のひとつであり、彼の痛みは「夏休み最後の日を、ハイネ・ピンツ・オレットと一緒に過ごせなかった事」であった。その後、ナミネがソラの記憶の中の「痛みの記憶」に触れたとき、映像のみで再び姿を見せた。

No.XIV シオン 編集

英語表記: Xion 称号:なし 元の姿No.i
属性 武器:キーブレード リミットブレイク:イベントホライズン 配下ノーバディ:–
登場作品:Days、BbS
ボス戦BGM:Shrouding Dark Cloud [1戦目]、Vim and Vigor [2戦目]、Fight and Away [3戦目]、Vector to the Heavens [4戦目]
:内田莉紗 / アリソン・ストーナー

ロクサスが機関に加入してから7日後、新たに機関に加わった14番目のメンバーである少女。ロクサスと同じく光属性を司り、キーブレードを使う。機関に加入した当初はフードをかぶり誰にも素顔を見せなかったが、フードを外したその顔はカイリと酷似している(アクセルは「ナミネに似ている」と表現している)。境遇の似たロクサスと意気投合し、またロクサスの親友であるアクセルと共に、任務終了後に3人でトワイライトタウンの時計台でシーソルトアイスを食べるのが日課になっていく。

その正体は「レプリカ計画」に基づいてヴィクセンが作成したレプリカ人形の一つで、シオンはその中でも一番の成功作「No.i」である。そのため実際はノーバディですらなく、機関のメンバーとしては正式にはカウントされていない。ロクサスの能力をコピーさせることでキーブレード使いの「予備」を機関が確保することを目的に作られたが、ソラのノーバディであるロクサスと接するうちに自我が芽生え、さらに記憶修復中のソラの記憶の欠片がロクサスを通じてシオンに流れ込み、その中のカイリについての記憶の影響を強く受け、カイリに酷似した顔となった。シオンがキーブレードを使えるのは、ロクサスの力を吸収しその能力をコピーしていたためだが、リクは彼女のキーブレードの本質を見抜き、シオンのキーブレードを「まやかし」と称した。サイクスはリクに敗れたシオンのことを「失敗作」と呼んでいるが、機関にとっては多少のズレがあっても最終的にシオンがロクサスを上回れば、ロクサスを処分しても構わないと考えていた。

ロクサスやアクセルとは任務などを通して友好的な関係を築き上げていくものの、リクとの戦闘で負けたのを境に徐々に自らの存在に疑問を持ち始める。忘却の城で自分の正体を知ってしまい、そのまま機関から脱走し、デスティニーアイランドで倒れたところをリクに助けられた。以後数日間彼と行動を共にするも、ロクサスとアクセルに発見され、アクセルによって半ば無理やり機関に連れ戻された。その後しばらくは以前と変わりなく任務を受けていたが、シオンがロクサスの力を吸収しすぎたためにロクサスが絶不調に陥り、機関が自分かロクサスのどちらかを始末しようとしていることに気付いたシオンはソラのもとへと帰る決心をし、シグバールを倒して再び機関を抜けたものの、追ってきたアクセルに敗北。その後ゼムナスにより特殊な装置で人形として完成させられてしまい、ゼムナスの計画を阻止するためにはもはや自分が消滅するしかないと悟ったシオンはトワイライトタウンの時計台にてロクサスに戦いを挑み、予定通り敗北。キングダムハーツの解放をロクサスに願って消滅した。

シオンの意識は完全に消滅したわけではなく、ロクサスがリクにキーブレードを投げ渡したり、リクが闇の力を開放してまでロクサスを倒そうとしたのは、ロクサスの中に残されたわずかなシオンの意識が、キングダムハーツを解放するためにゼムナスに無謀な戦いを挑もうとするロクサスを止めてほしいと願ったからである。

ナミネの予想以上にシオンとロクサスが自我を持ってしまったため、「ソラの記憶」「ソラのノーバディの記憶」「ソラの記憶を吸収するものの記憶」の三つの記憶が複雑に絡まってしまい、全ての記憶をソラに戻すためにはロクサス並びにシオンの両方が消えなければならなくなってしまった。忘却の城の時のようにシオンの記憶を組み替えることもできたが、それをすることでソラを知っている人物が誰もいなくなってしまう危険性もありナミネ自身がその方法を否定した。そのためソラの回復がさらに遅れる事態となってしまう。シオンは自分自身の記憶を持っていない代わりに「ソラの記憶の中のカイリ」の記憶をロクサスから徐々に吸収し、それを無意識に自分のものとしていた。そのため彼女が消滅すると、それまでふれあってきた人物との記憶がすべてソラのもとに帰ってしまい、本来ないはずの記憶が上書きされることなく、関わった人すべてが彼女のことを思い出せなくなってしまう。ナミネの「力」をもってしてもそれは避けることのできないものであった。ロクサスもシオンの事を一度忘れてしまうが、彼女の「私たちが親友であることを忘れないでほしい」という願いに直接触れたことで、消滅する最後の最後で記憶を取り戻した。これがきっかけでロクサスは機関を裏切ることになり、さらに彼の力が覚醒したことで、同時に二本のキーブレードを操れるようになった。リクも摩天楼での戦いにおいて、ロクサスから投げられた「過ぎ去りし思い出」に彼女の意識が混じっていたため、瞬間に名前のみであるが彼女のことを思い出している。

ソラにそっくりな形の鎧をまとった姿で、「ソニックレイヴ」「ラグナロク」などの技を使いこなす。つむじ風を操り、相手の自由を奪う攻撃も得意。変身を含めて計四回戦うことになる。第一形態は鎧の背中から翼が出現し、空中からも攻撃を仕掛けてくる。第二形態は翼は無くなるものの、身体全体が一回り大きくなり、大剣を巧みに操って攻撃する。第三形態では腕が四本に増え、四刀流で戦う。最終形態では体がトワイライトタウンの時計台並みに巨大化しており、両手に巨大な剣を携え、レーザーやグラビデなどの強力な攻撃も使用する。覚醒技は、凝縮した力を剣から放ち、天地を貫く光の雨を降らす「レーザーレイン」と、聖なる奔流を解き放ち、触れるもの全てを浄化する「ファイナルブレイク」。

名前の由来はNo.iにXのアナグラム。この「i」は数学で実在しない数とされている虚数の記号からつけられている。もう一つの由来でもある紫苑は花言葉で「キミを忘れない」「思い出」といった意味がある。またカイリの「海」とナミネの「波」からシオンの「潮」と、海にちなんだ名前でもあり、漢字表記は「潮音」となるトリプルミーニングとなっている。見る者のシオンに対する関係によりシオン自身の外見は変化して見えるが、彼女との関係性が変わることで彼女の顔はシオンではない「別の顔」に変わって見えてしまう。物語序盤のイベントにてロクサス視点とアクセル視点ではフードを被っているかいないかが分かれており、後に友達になった後はアクセルにもシオンの顔がちゃんと見えていた。しかし物語が終盤になり人形として完成が近づくと、シグバールにはヴェントゥスに見えたり、ロクサスにはソラに見えた。また、小説版ではアクセルは時折ナミネに見えていた。シオンのことを初めから機関員としての資格はないと見下していたサイクスは、最後まで人形にしか見えていなかった。またゼムナスには、基本的にはシオンの顔が見えている状態であるものの、時折彼女の顔がヴェントゥスに見えたりしていた様子。

マルチプレイモードでは隠しキャラとして登場するが、能力や装備はロクサスとまったく同一となっている。ロクサス同様に初期装備は「キングダムチェーン」で、条件を満たせば傘も使用できる。

野村によれば、「ロクサスが機関を抜けたのは身近な同世代の女の子の影響があった」という構想が『KH2』の頃からあったという。そのためXIII機関のナンバー14というイレギュラーなキャラにはなったが、前述の通りシナリオ中で機関メンバーにシオンは含まれないと説明されている。

『coded』では、ナミネが見つけた「痛みの記憶」に触れたときに、映像のみ映し出された。データソラが彼女の姿を見て懐かしいと思った事から、彼女の記憶はソラの中に今でも息づいているようだ。『BbS』のシークレットエンディングにも登場し、ロクサス、アクセルと共に時計台でシーソルトアイスを食べつつ「ソラ」とつぶやいた。

備考 編集

  • 「XIII機関」という名称は『KHFM』のシークレットムービー「Another Side, Another Story 【deep dive】」に登場したのが初出だが、英字では「The Thirteenth Order」となっていたため、英語圏のインターネットでは長らくこの名前で流通していた。
  • 『COM』は対応ハードがGBAのため、登場する機関メンバーにはバトル時の3〜4つの掛け声しかなかった。マールーシャ、ヴィクセン、レクセウス、ラクシーヌの4名の声は海外版を含めスクウェア・エニックスの社員(神藤辰也、片山理恵子の2名)が担当し、ゼクシオンはバトルそのものがなかったが、そんな中アクセルだけはプロの声優である藤原啓治が担当している。プレイステーション2版リメイク『Re:COM』では、これらのメンバーにも声優が声をあてている。
  • 英語音声版に追加要素を加えた『KH2FM』における、『COM』登場メンバーとのバトルでの声は『Re:COM』で声をあてた日本語版のキャストが担当している。これは『Re:COM』は日本語版のみ先行して制作され、当時海外版は制作されていなかったためであり、バトル中の台詞はかけ声や笑い声のみとなっている。

脚注 編集

  1. 自身が直接戦ったテラやアクアの他、ヴェントゥス、マスター・ゼアノートなど
  2. インタビューにおいて野村が「機関の中で特に強いのはゼムナス、ザルディン、ロクサス」と答えている。

外部リンク 編集

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