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キングダム ハーツ 358/2 Days
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ジャンル アクションRPG
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 スクウェア・エニックス/ハ・ン・ド
発売元 スクウェア・エニックス
人数 1-4人
メディア ニンテンドーDSカード
発売日 2009年5月30日
価格 5,980円 - 通常版</br>24,880円 - ニンテンドーDSi同梱版
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
売上本数 57.6万本
  

キングダム ハーツ 358/2 Days』(KINGDOM HEARTS 358/2 Days、キングダム ハーツ スリー ファイブ エイト デイズ オーバー ツー)は、2009年5月30日にスクウェア・エニックスより発売されたニンテンドーDS用コンピュータゲームである。公式略称は「Days」。

概要 編集

ディズニーとスクウェア・エニックスのコラボレーション作品であるキングダム ハーツ シリーズ(以下KHシリーズ)の一作で、東京ゲームショウ2007において、シリーズ新プロジェクトの一つとして『キングダム ハーツ コーデッド』『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』と同時発表された。

キングダム ハーツII』(KH2)の重要キャラクターであったロクサスを主人公とし、『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』(COM)と『KH2』の間の、ロクサスがXIII機関に所属していた時期を描く。この『COM』と『KH2』の2作で主人公のソラと敵対していたXIII機関が本作ではプレイヤー側の立場となるのも特徴の一つである。

DSの機能をフル活用するコンセプトだった『すばらしきこのせかい』とは反対に、本作はタッチスクリーンのようなDS特有の機能を使わず、なるべく従来のKHシリーズに似た操作性を追求するために操作はほとんどがボタン操作となっている。上画面にはキャラクターを操作する画面やイベントシーンが表示され、下画面にはマップや一部イベントシーン、パネルシステム、チャットリンゲージなど(後者2つについては後述する)が表示され、また下画面をスライドすることでカメラ操作が可能(カメラはボタンでも動かせる)。また数字が並んだ暗号のようなサブタイトルはディレクターの野村哲也が以前からつけたかったもので、『すばらしきこのせかい』では新作がそのようなタイトルでは敬遠されやすいという懸念から採用が見送られたといい、大きなネームバリューを持つKHシリーズのサブタイトルであれば問題ないということで今回採用された。また野村はタイトルの意味について、クリアして初めてわかるという仕組みだが、その解釈は人によって異なると語っている。

主題歌は『KH2』と同じく宇多田ヒカルの『Passion』。また野村のデザインによる、オリジナル仕様のニンテンドーDSiを同梱したバージョンも同時発売された。

ゲームの特徴 編集

アクションRPGに分類される本作は、これまでのシリーズと同様、3D空間でキャラクターを操作して戦うというゲームスタイルをニンテンドーDS上で忠実に再現している。またそれだけではなく、シリーズ初となるマルチプレイ(多人数によるプレイ)、キャラクターの性能を全てパネルで制御する「パネルシステム」、HPが残り少ない時に発動可能となる切り札「リミットブレイク」など、様々な新要素を盛り込んでいる。

本作の最大の特徴として、1人プレイ用のストーリーモードと、マルチプレイが可能のミッションモードの2つのゲームモードが存在することが挙げられる。ここではそれぞれの特徴について説明していく。

ストーリーモード 編集

ロクサスを主人公としてゲーム本編のストーリーを進めていくモード。難易度は従来のシリーズと同じくビギナー(初心者向け)・スタンダード(通常の難易度)・プラウド(上級者向け)の三種から選択する。ロクサスは機関メンバーのサイクスからミッションを受領し、XIII機関の本拠地である「存在しなかった城」からディズニーの世界を含む様々なワールドに赴き、ハートレスを倒すことでのハートの回収、特定のハートレスの探索・討伐、ワールドの調査など、多彩なミッションを遂行していく。1つのミッションを完遂すると「DAY」が進み、これを繰り返すことでシナリオを進めていく。

XIII機関は隠密行動が原則のため、これまでのシリーズのようにディズニーキャラクターと協力して敵を倒すといったことはなく、ディズニーの世界との関わり方はこれまでのシリーズとは毛色が異なる。ミッションによっては他の機関メンバーが同行することもあり、その場合の機関メンバーはNPCという形でミッションを手助けしてくれる。

ミッションの種類
本編のミッションには、通常ミッションとキーミッションの2種類があり、キーミッションを一定数クリアすると物語が進行する。受領するミッションを複数の中から選べる場合があり、そこでキーミッション以外に登場するのが通常ミッションで、これはクリアしてもDAYは進むが物語は進行しない。ただし、どちらのミッションもクリアすることで「報酬ゲージ」が溜まっていき、この報酬ゲージが増加するとミッションクリア時の報酬の倍率も上がるようになっており、より多くの報酬を獲得するためには通常ミッションのクリアも必要となる。
これらとは別にスタートメニューの「ホログラムミッション」からミッションを選択することもできる。本編のミッションは受領可能な期間が定められており、その期限を過ぎるとそのミッションは本編ではプレイできなくなるが、ホログラムミッションはそういった過去のミッションに何度でもプレイできるようになるものである。またホログラムミッションには「ノーマルミッション」の他に、ノーマルミッションより制約の課された「トライアルミッション」があり、トライアルミッションはノーマルミッション中に配置されている「試練の証」というアイテムを入手することで挑戦できるようになる。ミッションにより制約は異なるが、良い成績でクリアすることで「トライアルシンボル」を入手でき、これを集めることでモーグリショップで景品がもらえる。また、ミッションによっては「試練皆伝の証」が落ちていることもあり、これを入手するとトライアルミッションにさらに条件が付加された「トライアルミッションSP」が登場する。
パネルシステム
キャラクターのカスタマイズにこのシステムを用いる点も本作の特徴である。アイテムや魔法、武器やアビリティ、さらにレベルまでもがパネルで制御される本作は、スロット欄にパネルを配置していくことでキャラクターを自由にカスタマイズすることができる。ミッションによって有効な攻撃手段や必要な能力は異なってくるため、その状況に応じたカスタマイズを行っていくことが重要となる。パネルシステムは下画面に表示され、この操作はボタンとタッチの両方で可能となっている。

ミッションモード 編集

ストーリーモードと同一のデータを使用し、ホログラムミッションに1~4人で挑戦するモード。このモードではニンテンドーDSのワイヤレス通信で最大4人のマルチプレイが可能であり(本作のDSカードは人数分必要)、プレイヤーはXIII機関のメンバー全員を含めた総勢19名(内6名は条件を満たすことで使用可能)のキャラクターの中からそれぞれ操作するキャラクターを選びミッションに臨む。なお、同じキャラの選択は不可となっている。また、このモードは通信を行わず1人でプレイすることも可能だが、ミッションは4人プレイを前提としてバランス調整されているため1人プレイでは必然的に難易度は上がってしまう。当初はニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応する予定で開発されていたが、ミッション中にニンテンドーDSの限界に迫るほどの処理が必要となった結果、対応は見送られた。開発当初、マルチプレイでないときは配下ノーバディを連れていけるようにしたかったが、ハードの性能の制約で実現できなかったともされている。

ミッションの成績によって上位のプレイヤーには「ミッションクラウン」が与えられ、これも集めることでモーグリショップで景品がもらえる。この順位争いに加え、後述するように仲間に攻撃を当てるよう設定することができ、これらの要素から「協力」よりも「競争」に近い作りとなっているのがわかる。これはディズニー側からの希望で、敵として登場したXIII機関を操作できるならそういった構図の方がいいという意見があったためと、開発側がXIII機関はフレンドリーな関係より競い合っている方がそれらしいと判断したためである。

ミッションに挑戦する条件
条件は2つあり、1つは親機でミッションを選択したプレイヤーがミッション中に登場する「共闘の証」を入手していることと、もう1つは子機のプレイヤーがそのミッションで定められた階級に達していることである(階級はストーリーモードを進めていくと自動的に上がる)。
パネルシステム
使用するキャラクターにパネルを装備するのもストーリーモードと同じである。このパネルは、ストーリーモードで入手したパネルと共通となっており、そちらで強力なパネルを入手することはこのモードでのアドバンテージにもつながる。ただしキャラクターの性能によってパネルにも相性の良し悪しがあるため、シングルモードで入手したパネルが一概に役立つとはいえず、あくまでキャラクターやミッションに合ったカスタマイズが必要である。
ミッションコンフィグ
このコンフィグでは、受けるダメージの増加や与えるダメージの減少、魔法や回復アイテムの使用の有無、仲間への攻撃が当たるかの有無といった細かなルールを設定することが可能。
チャットリンゲージ
ミッション中は下画面を通常のマップ画面から、タッチスクリーンを用いてメッセージを書き込めるチャットリンゲージに切り替えることができる。

あらすじ 編集

ノーバディで構成される組織・XIII機関に加わることとなったロクサス。ノーバディになる前の過去の記憶がなく、また伝説の武器・キーブレードを使うことができる彼は、機関の言われるがままにハートレスを討伐する任務をこなす日常を過ごしていく。そのさなか、ロクサスは先輩の機関メンバーであるアクセル、そして彼より後に機関に加入したシオンと交流を深め、徐々に感情と呼べるものを習得していく。様々な思惑が交錯する中、ロクサスが見つけるものは何なのか?

登場キャラクター 編集

機関のメンバーについてはXIII機関を、それ以外の人物に関してはキングダム ハーツの登場キャラクターを参照。
ロクサス(Roxas)
XIII機関の新入りのナンバー13である少年。機関の命令のままにハートレスを倒して心を回収する任務をこなし続けているが、それに疑問を持っていくようになる。
アクセル(Axel)
機関のナンバー8。ロクサスと親しく、ハートレス討伐の任務を一緒に遂行している。この作品では彼が『COM』に登場する前後についても描かれる。
シオン(Xion)
XIII機関の14番目として新たに加わった謎の少女。彼女もロクサスと同じく特別なノーバディであるとされ、ロクサスのようにキーブレードを操ることができる。

声の出演 編集

日本語版キャスト / 海外版キャスト の順。

  • ロクサス - 内山昂輝 / ジェシー・マッカートニー
  • アクセル - 藤原啓治 / クイントン・フリン
  • シオン - 内田莉紗 / アリソン・ストーナー
  • リク - 宮野真守 / デビッド・ギャラガー
  • ナミネ - 中原郁 / ミーガン・ジェット・マーティン
  • サイクス - 佐藤銀平 / カーク・ソーントン
  • ゼムナス - 若本規夫 / ポール・セント・ピーター
  • シグバール - 大塚芳忠 / ジェームズ・パトリック・スチュアート
  • ザルディン - 秋元羊介 / デビッド・ダイアン・フィッシャー
  • ヴィクセン - 野沢那智 / デレク・スティーヴン・プリンス
  • レクセウス - 立木文彦 / デイヴ・ボート
  • ゼクシオン - 石田彰 / ヴィンセント・コラッツァ
  • デミックス - 鈴村健一 / ライアン・オドノヒュー
  • ルクソード - 中田譲治 / ロビン・アットキン・ダウンズ
  • マールーシャ - 池田秀一 / キース・ファーガソン
  • ラクシーヌ - 宮村優子 / シャネル・ワークマン
  • アンセム - 大塚明夫 / リチャード・エプカー
  • ディズ - 若山弦蔵 / クリストファー・リー
  • ソラ - 入野自由 / ハーレイ・ジョエル・オスメント
  • 王様 - 青柳隆志 / ウェイン・オルウィン
  • ドナルド - 山寺宏一 / トニー・アンセルモ
  • グーフィー - 島香裕 / ビル・ファーマー
  • カイリ - 内田莉紗 / アリソン・ストーナー
  • ピート - 大平透 / ジム・カミングス
  • ロック - 園岡新太郎 / ジェス・ハーネル
  • ショック - 土居裕子 / キャス・スーシー
  • バレル - 松澤重雄 / ジェフ・ベネット

登場ワールド 編集

存在しなかった城(The Castle That Never Was)
トワイライトタウン(Twilight Town)
アグラバー(Agrabah、作品:アラジン (映画))
ビーストキャッスル(Beast's Castle、作品:美女と野獣 (アニメ映画))
オリンポスコロシアム(Olympus Coliseum、作品:ヘラクレス (映画))
ハロウィンタウン(Halloween Town、作品:ナイトメアー・ビフォア・クリスマス)
ワンダーランド(Wonder Land、作品:ふしぎの国のアリス)
ネバーランド(Never Land、作品:ピーター・パン (アニメ映画))

スタッフ 編集

  • 野村哲也 - ディレクター、コンセプトデザイン、メインシナリオ、キャラクターデザイン
  • 長谷川朋広 - Co.ディレクター
  • 山本浩二 - ハ・ン・ド チームディレクター
  • 石田ゆかり - プランニングディレクター、シナリオ
  • 金巻ともこ - シナリオ
  • 下村陽子 - 音楽
  • パトリック・チェン - プロデューサー
  • 橋本真司 - エグゼクティブプロデューサー

関連作品 編集

月刊少年ガンガンには『キングダム ハーツII』が連載されていたが、それを一時休載にした上で連載が開始した。

備考 編集

  • 本作の開発中には『ピノキオ (1940年の映画)』のワールドも入れられる予定であった。サーカスを舞台に、心がある人形ピノキオと心のないノーバディの物語を描き、ロクサスとシオンが自分達の希望を探す悲しいシナリオだったという[1]。実際にROM内のデータにはピノキオ、ゼペット、オネスト・ジョン、ギデオンの顔グラフィックが残っている(それ以外にゲーム中で使われなかったのは『ピーター・パン』のティンカー・ベル、『ヘラクレス』のメガラとハデスも確認されている)。
  • 本作の海外版が、長年ミッキーマウスを演じたウェイン・オルウィンの遺作となった。

脚注 編集

  1. 北米スクウェア・エニックス メンバーズサイト 野村哲也によるQ&A

外部リンク 編集

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